集中力を落とさないコツをジョブズにならおう!
集中力を落とさないコツを知るヒントは、アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏の言葉から得ることができます。ポイントは、「緊張感」で集中力をアップさせることと、「リラックス」によって集中力を維持することです。
緊張感を生み出す
スティーブ・ジョブズ氏がかつてスタンフォード大学の卒業式で語った有名なスピーチがあります。そのスピーチの中で、「毎日をそれが人生最後の1日だと思って生きれば、いつか、その通りになる」という言葉に出会ったと述べています。その言葉を聞いた日から、彼は鏡に写る自分に毎日「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするか」と語りかけるようになったのだそうです。もし「No」という答えが出るなら、生き方を見直すべきだともジョブズ氏は述べています。「自分はもうすぐ死ぬ」という意識が、大事な決定を下す際に役立つということなのです。
人間が死という究極の状況に直面するときには本当に大切なものしか残らないからこそ、「今日が最後の日」と思ってなにかを決めるべきということなんですね。健康で年齢が若ければ、自分が今日死ぬかもしれないなんてあまり考えないのが普通ですよね。人生100年といわれる時代なので、20代なら80年近く、30代なら70年近くあります。でも、スティーブ・ジョブズ氏自身がそうだったように、寿命といわれる年齢まで生きることができない人もいます。健康な人でも、事故や事件に巻き込まれて突然命を落としてしまうことだってあります。そう考えると、人生最後の日の緊張感がフツフツと湧き上がってくるのではないでしょうか。ということで、ぜひスティーブ・ジョブズ氏にならって鏡の中の自分に「もし、今日が人生最後の日だったらどうする?」と毎日聞いてみてください。
リラックスは呼吸から
スティーブ・ジョブズ氏は東洋文化に深い関心を持っていたのだそうで、曹洞宗の僧侶を師と仰ぎ、毎週土曜日の朝は瞑想にふけっていました。アップル製品は機能もデザインもシンプルでわかりやすいものばかりですが、その発想は禅の思想から生まれたものともいわれているんです。世界的によく知られている心理学・脳神経学者のリチャード・デビットソン氏がハーバード大学在学中にある実験をしました。その実験の結果、瞑想経験が長い人ほど不安感が少なく集中力が高いということがわかったんです。スティーブ・ジョブズ氏はそのことを知らなかったと思われますが、自分がどうすれば一番リラックスした状態で集中できるのかを知っていたわけです。瞑想なんて、やったことがないとどうすればいいかわからないですよね。そんなときは、「呼吸」を意識してみてください。深くゆっくりとした呼吸を意識していると、いつの間にか落ち着いた気持ちで集中できるはずですよ。